人を選ぶ技術

「人を選ぶ」なんてお前何様だと自分をなじりながら、あるところで推薦図書になっていたので手に取りました。

「森喜朗はなぜ失言するのか?」という話と、こうした失言癖のある人を重要なポストに起用すべきでないのか?という話は大変興味深い。また、面接を受ける立場ではなく、する立場の人が何が知りたいのかを学んでおくことは無駄ではないか。

しかしこの本の主旨はもっと深いところにあるようにも思います。

私たちは無意識に人を選んでいますね。あの人いい加減だから大事な仕事は任せない、あの人は口が堅いから相談してみよう。そしてそういう判断って結構正しかったりします。それはいつも一緒にいて仕事や生活を共にしているからでしょう。初めて会った人にも印象を持ちます。優しそう、とか、なんか偉そうな奴、とか。これも結構当たったりしますが、第一印象と違うことも時々あって、後悔することもあります。

結婚や仕事のパートナーを決める時など、人生で大きな判断をしなくてはならない時、「人を選ぶ技術」って必要で、「何様だ」などと言っている場合ではないのかも。

「人を見抜くことは自分を見抜くこと」と著者は言います。そう言われればカウンセリングの勉強にも通じるところがあるなとも思います。

人を選ぶ技術 小野壮彦著
フォレスト出版

2024/11/3

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この記事を書いた人

・キャリアコンサルタント(国家資格)
・2級キャリアコンサルティング技能士
・日本キャリア開発協会会員(CDA)

電気メーカーで技術者として働く。
コミュニケーションスキルを磨くためにカウンセラーの勉強を始めたが、その奥深さにハマり国家資格を取るまでになる。
マンツーマンのカウンセリングを得意とし、ビジネスキャリアの相談や職場の部下指導には定評がある。

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