「働かないおじさん」とか言われて、ふてくされているシニアのイメージが広がってきているのは残念なことですが、研究によると幸福感は40歳代後半から増しているのだそうです。これを「幸福感のU字型カーブ」と呼ぶそうです。
この書籍ではシニアの働き方として、
マッチョイズムに囚われない、
役職にこだわらない、
現場のプレーヤーとして専門性の向上にこだわる、
などを提案しています。
マッチョイズムとは、伝統的な男性らしさ、つまり仕事中心の価値観です。私もこんな風に生きていきたいと思いますが、思いのほか、自分の中のマッチョイズムに手を焼くことがあります。
少にして学べば、
即ち壮にして為すこと有り。
壮にして学べば、
即ち老いて衰えず。
老いて学べば、
即ち死して朽ちず。
江戸時代の儒学者、佐藤一斎の言葉として紹介されています。「キャリア自律」などという言葉に揺すぶられるのではなく、学ぶ楽しさを持ち続けたいと思います。
定年前と定年後の働き方 石山恒貴著
光文社新書
2023/8/19