定年前と定年後の働き方

「働かないおじさん」とか言われて、ふてくされているシニアのイメージが広がってきているのは残念なことですが、研究によると幸福感は40歳代後半から増しているのだそうです。これを「幸福感のU字型カーブ」と呼ぶそうです。

この書籍ではシニアの働き方として、
マッチョイズムに囚われない、
役職にこだわらない、
現場のプレーヤーとして専門性の向上にこだわる、
などを提案しています。

マッチョイズムとは、伝統的な男性らしさ、つまり仕事中心の価値観です。私もこんな風に生きていきたいと思いますが、思いのほか、自分の中のマッチョイズムに手を焼くことがあります。

少にして学べば、
即ち壮にして為すこと有り。
壮にして学べば、
即ち老いて衰えず。
老いて学べば、
即ち死して朽ちず。

江戸時代の儒学者、佐藤一斎の言葉として紹介されています。「キャリア自律」などという言葉に揺すぶられるのではなく、学ぶ楽しさを持ち続けたいと思います。

定年前と定年後の働き方 石山恒貴著
光文社新書

2023/8/19

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この記事を書いた人

・キャリアコンサルタント(国家資格)
・2級キャリアコンサルティング技能士
・日本キャリア開発協会会員(CDA)

電気メーカーで技術者として働く。
コミュニケーションスキルを磨くためにカウンセラーの勉強を始めたが、その奥深さにハマり国家資格を取るまでになる。
マンツーマンのカウンセリングを得意とし、ビジネスキャリアの相談や職場の部下指導には定評がある。

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