ある方に紹介されて手に取った「斜陽」。
なんと美しい文章!
マチスやルソーの赤や緑がたくさん塗り込まれた絵のような、
妖艶なリヒャルト・シュトラウスの音楽のような。
最近、「METライブビューイング」という、メトロポリタン歌劇場での最新オペラを映画化したものにはまっています。先日観たリヒャルト・シュトラウスのオペラ「アラベッラ」も没落貴族の娘たちが自分の意志でたくましく生きていく話でした。不思議な縁です。人形から人間への革命。「斜陽」にも「アラベッラ」にも通じるキーワードです。
「人生から問われていること」に全力で答えようとするフランクルの「夜と霧」にも通じるところがあるように感じます。「問われたことに答えるだけじゃ受け身過ぎないか?」と「斜陽」の主人公かず子の声が聞こえてきそうです。
人生とは。革命とは。
60歳過ぎても、わからないことばかりです。
たまには小説もいいものですね。
斜陽 太宰治著 新潮文庫
2026/2/9
