フランクルと宮沢賢治の引用から始まり、お!と思う。
言葉のひとつひとつが丁寧に選ばれて重ね合わされていく。文章に強い重力を感じてページが進まない。
書くことと読むこと、愛、病、悲しみ、死。テーマも重い。10ページに満たないエッセイが25編。
大切にしたいなと思える一冊です。
安易に引用することがはばかられるのだけど、あえて。
「人生の意味は、生きてみなくては分からない。素朴なことだが、私たちはしばしば、このことを忘れ、頭だけで考え、ときに絶望してはいないだろうか。」(78ページ)
『悲しみの秘義』 若松英輔著 文春文庫
2025/11/6
