予測不能の時代

先日勤務先で矢野氏のウェルビーイングに関するセミナーがあり、興味を持って本書を購入しました。

予測不能の時代で鍵になるのは、「幸せ」だという。ここでは幸せを血管・筋肉・呼吸などの生化学の変化と捉え、データを解析することで幸せな組織を「FINE」として特徴づけているところが興味深い。人と人とのつながりが特定の人に偏らず均等であること、5-10分程度の短い会話が頻繁に行われていること、発言権が平等であること、など自分の経験としても納得がいくことが多い。

そうは言っても、それができれば苦労はしない。できないから不幸な組織がこれだけ多いのだろう。しかし著者は、「あなたが幸せになるための法則は、実にシンプル」だと言う。

「人に元気を与え、そして人から元気をもらえる人になること」

「人を応援し、そして応援される人になること」

そう言われると、私ももう一度言いたくなる。それができれば苦労しないと。それができない根深い原因が不幸な組織にはある。しかしそれを断ち切るのがマネージャーの仕事であり、メンバーであれば断ち切られていなくても上記のような人になることで断ち切るきっかけをつくることができる。

予測不能の時代、確かに幸せを求めるのは大切な「仕事」かもしれない。

予測不能の時代 矢野和男著
草思社

2024/11/4

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この記事を書いた人

・キャリアコンサルタント(国家資格)
・2級キャリアコンサルティング技能士
・日本キャリア開発協会会員(CDA)

電気メーカーで技術者として働く。
コミュニケーションスキルを磨くためにカウンセラーの勉強を始めたが、その奥深さにハマり国家資格を取るまでになる。
マンツーマンのカウンセリングを得意とし、ビジネスキャリアの相談や職場の部下指導には定評がある。

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